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TOPインタビュー>赤兎馬さん
赤兎馬タイトル

三国志Tシャツ、グッズの専門店「三国志ブランド赤兎馬」を経営するご夫妻、柄沢隆志さん 坪松リカさんにインタビュー!


今年で7周年をむかえた赤兎馬さん、今月(2008.11.1)に公開されたハリウッド映画「レッドクリフpart1」の公式Tシャツをてがけるなど、大活躍中です(*'▽'*)

今回のインタビューでは、 ブランド立ち上げの経緯、Tシャツへの想い、三国志の魅力などなど、色んな角度からお話を伺いました。
内容が盛りだくさんなので、前半と後半2回に分けて掲載します。
赤兎馬プロフィール
プロフィール
名前 柄沢隆志さん 坪松リカさん
誕生日 1976年2月24日(柄沢さん)
血液型 B型(柄沢さん)
出身 東京都(柄沢さん)
趣味 三国志

経歴 ブランド歴  7年
1996年3月 華服飾専門学校ファッションビジネスコース (卒業)
1998年3月 桑沢デザイン研究所デザインコース (卒業)
1997年4月 プラスティックルージュ 立ち上げ
1997年11月 桑沢デザイン研究所の桑沢祭でファッションショーにて大賞を受賞
デザインフェスタVOL,6に出展。展示・販売を行う
2000年 ASAYAN「ファッションデザイナーオーディション」参加5000組中3組に残りニューヨークで3ヶ月滞在
2001年4月  三国志ブランド「赤兎馬」立ち上げ
2006年6月  「三国志の宴」主催 その後、三国志の宴2(07年)、三国志の宴3(08年)と続く
2008年3月 水滸伝ブランド「108星」立ち上げ
2008年10月 レッドクリフ×赤兎馬 三国志の宴スペシャル


* 赤兎馬さん インタビュー 前編 *

(小日向)よろしくお願いいたします!

ではまず…お二人のなれそめは?(*^_^*)(笑)

(坪松さん) ファッションの専門学校で同じでした。

(小日向)それぞれどの分野を専攻されてたんですか?

(坪松さん)私はオートクチュールといって、洋服を縫ったり、いちからつくっていくコースです。

(柄沢さん)僕はファッションビシネスコースでマーチャンダイジングといって、ブランドの企画やプロデュースなど、ファッションをどう売っていくかということを学んでました。
自分にはデザインはできないと思っていて、ビジネスコースを選んだんですが、しばらくして、「これ違うな」って思ったんです。やっぱりデザインがしたくなって、桑沢デザイン研究所のデザイン科に入り直しました。で、つくってくれる彼女とチームを組みました。

(小日向)前ブランド(プラスティックルージュ)ではどのような活動をされてましたか?

(坪松さん)フリフリのロリータっぽい衣装をつくって、テレビのファッションショーや原宿の歩行者天国のファッションショーなどに参加してました。そのころは98年99年インディーズブランドブームが起きてインディーズブランドだけでビルが建ったり雑誌が出ていたんです。
プラスティックルージュの洋服は全国で20店舗ほど置いて頂いてたんですが、専門学校卒業後、ASAYANのテレビの企画でデザイナーズオーディションを受けるにあたって、確か 2次審査のときに店舗との契約を切って欲しいと言われて、全ての契約を切り捨てオーディションを受けました。
そしたら最終選考3組に残ることができて、3か月ニューヨークに行けたんですが、色々と揉まれ…。


(小日向)そのときのレポート「坪松リカのさしさわりのない話」読みましたが、かなり過酷ですよね!

(柄沢さん)そのときは収入がなくなるとか何も考えてなかったな。落ちてもいいし、受かったらラッキーだなぁ。としか思ってなくて、何もこわくなかったんです。

(坪松さん)ほんと何も考えてなかったよねー。自分が作りたい服をつくって、「どうだ!」って見せたいっていう気持ちで。

(柄沢さん)利益も気にせずてきとうでつくって、売れても儲かってなかったです。

(坪松さん)値段つけるのも、「うーん、3000円!?」っていう風にフィーリングで決めたり(笑)

(柄沢さん)ほっといてもお店に置かれるし、ほっといても雑誌に載る。でも儲かんない(^_^;)

(小日向)アーティストノリですね〜。

(坪松さん)そのころは調子にのってたね!ASAYANのオーディションに落ちて、日本に帰って来た時、感覚が変わってました。

(柄沢さん)ニューヨークアメリカは商売でものごとをとらえていて、アートではない。コストと利益の世界で、利益を出すことが評価なんだな。と勉強しました。

(小日向)3組まで残った知名度や実績をつかって、プラスティックルージュというブランドをさらに高めようとはしなかったんですか? 

(柄沢さん)やっぱり何も考えてなかったし、「優勝できなかった」って負けて帰って来た感覚で、それほどすごいことだと思ってなかった。負けたのを自慢できない気がした。

(坪松さん)店舗との契約も切れていたのもあって、そこで「違うな」ってスパッとやめちゃって。

(小日向)その後三国志に向かったきっかけは??

(柄沢さん) 今はないんですが、当時Tシャツとレコードを販売している「shop33」っていうお店に、最先端のかっこいいTシャツブランドが集まってたんです。 そこにプラスティックルージュの服を置いてもらっていたんですが、グラフィッカーズやプリンストンガのジャケットを手がけている人とかすごい人ばっかりで!Tシャツがやりたくなったんです。でも、レベルが高すぎて「Tシャツで置いてくれ」って人はみんな断られてた。
*グラフィッカーズとは、テイトウワとタイクゥーングラフィックス、谷田一郎、ヒロ杉山、立花ハジメ、田島一成らによるグラフィックデザイン集団
*プリンストンガはピエール瀧アート・ディレクターの田中秀幸(フレイムグラフィックス代表)の二人によるVJユニット


(坪松さん)みんなそこに置いてもらうのが憧れという感じです。

(柄沢さん)そのときうちはプラスティックルージュで、「Tシャツじゃないし変わってるね」って感じで置いてもらったんだけど、他のかっこいいTシャツを見て内心Tシャツがやりたかった…。
あるとき、自分用につくった三国志Tシャツを着てお店に納品しに行ったら、「そのTシャツのほうがいい。それ置いてあげるよ」って言ってもらえて。
「え、これ卸していいんですか!?」デザインがうまい人でも断られてるのに!超一流の証なのに…!と大喜びでした。偶然オーナーが三国志好きだったんで、鶴の一声でしたね。
それが今までないモチーフだったので、前のものより売れました。

(小日向) その赤兎馬さんの原点ともいえるTシャツはどのようなものですか?

(柄沢さん)今はないんですが、手刷りで、諸葛 瑾と書かれたものです。

(小日向) 諸葛 瑾ですか!!

(柄沢さん)オーナーが三国志好きだったし、「王道はしませんよ」ってことで第2弾も「典韋」と「于禁」をつくりました。おろしではなくネットでちゃんとお店開こうっていうときにはさすがに中心人物を外すわけにはいかないかと思ってつくりましたが、当初は劉備とか曹操はつくらないって気持ちでいました。

(小日向)渋い選択ですねー。そのマニアックさが三国志ファンに響いたんでしょうね。

(柄沢さん)三国志をテーマに歌っている「おもしろ三国志」っていう歌手が「俺が買わずに誰が買うー!」って言って買ってくれたそうです。

(柄沢さん)そのお店は全国に配っているフリーペーパーも発行していて、そこに載るのがステータスなんですが、うち実績ないのに、3回も掲載してもらえらんです(*^^)v

(小日向)坪松さんはもともと服飾関係のお仕事でしたが、三国志Tシャツと初めて聞いたときどのように思われましたか?

(坪松さん)三国志は教科書に出て来るくらいの知識で全く詳しくなかったんですが、歴史をモチーフにしたTシャツがそれまでなかったので「おもしろい!いけるんじゃないの!?」って言いました。

(柄沢さん)俺よりノリ気でしたよ!

(小日向) 今でこそ、歴史Tシャツを扱うブランドはたくさんありますが、ファッションと歴史との融合というのは赤兎馬さんが初の試みだったんですね!
そのころは異色の領域だったんでしょうか。

(柄沢さん)「もし歴史Tシャツがちょっとでもあればあれば、やらんぞ!!(―_―)」と思ってgoogleなどで2カ月くらい探しました。二番煎じだと思われたら嫌だし。でも全然見つからなかったので、じゃあやろうかなと。おみけげ品にならないように、万人受けじゃなく、マニアな人が買ってくれればいい!と。
結局プラスティックルージュと同じことやってるんですよね。「わかる人だけ買ってくれたらいい」ってわざと説明しなかったりしたのですが、それが逆によかったのかな。
ブランドを確立したからこそ、今は曹操とか劉備など有名どことも出せました。

(小日向)前例がないものは転ぶか乗るか、予想が難しいと思うのですが、柄沢さんには成功する確信はあったんですか?

(柄沢さん)確信はなかったです。
でも、誰かがやってるることをやるのは全然おもしろくない。誰もやってないことををやってみたい。どんな風になるかを見てみたいんです。

(小日向)柄沢さんは歴史マニア、ということですが、その中でも「三国志」を選んだ理由、三国志の魅力はどこですか?

(柄沢さん) 戦国だと最終的に徳川家康が統一するのがはっきりしているけど、三国志は色んな人がいっぱいいて、色んな気持ちや志があって、どこが正義でもなくて、最後誰も統一できないというのがおもしろい。後からぽいって入って来た司馬懿にとられて。

あと僕は記憶するのが好きなんです。登場人物もたくさんいるので、覚えがいがあります。説明できたときなんかは快感です(^_^)

(小日向) 三国志の中で好きな人物(武将、文官)は誰ですか?またどういう所に惹かれますか?

(坪松さん)楽進です。家柄がいい、血統の生まれとかでなく、兵卒あがりだけど実力で見いだされた魏の武将です。渋くってかっこいいです!完全に蒼天航路の影響です。

(柄沢さん)最近どいつもかっこよくて…うーん。

今は郭嘉ですね。武将より文官が好きで、徐庶も好きだったんだけど、最近は法正やほう統も好きです。

(小日向)志半ばで死んじゃうか、能力以上の活躍ができなかった人に惹かれるんでしょうか?

(柄沢さん)応援したくなるというか、「もっと生きてればこうだったのに!!」感情移入してしまうのかなぁ…?

(坪松さん)三国志は人物がいっぱいいるから、感情移入できて楽しいです。

(小日向)それで自分の価値観に気づくこともできますよね。

(小日向)正史と演義はどっち派ですか?

(柄沢さん)どっちも同じものにしちゃう派ですね。三国志は三国志。
正史も勉強すれば、女子高生が生まれ変わって三国志武将になっちゃったっていう「一騎当千」も読みます。
サブカルチャーとして三国志がどう変化しているかを観察するのが好きなんですよ。
ブランドとしては、三国志っていうだけでかなり絞って他を切り捨てているから、三国志の中では幅広くポップもファンシーも硬派なものも全部!自由でいたいんです。

(坪松さん)三国志は情報残ってない分、新しく考えたり自由に創作できる楽しさがありますね。

(小日向)歴史をテーマにすることの難しさはありますか?

(柄沢さん)時代背景など歴史的データが入っている場合があるんで、間違いのないように気をつけてます。正史では数行しかかかれていなくて、写真も絵も残ってなくて羅漢中が膨らましているので。

(小日向)三国志のおすすめの本やDVDを、初心者向け、上級者向けそれぞれ教えてくださいますか。

(柄沢さん)初心者だったら蒼天航路か横山光輝さんの漫画です。上級者には劉備が日本人の漫画「覇-LORD-」です。

(坪松さん)蒼天航路は人物のかきわけが上手くて、それぞれの個性が際立っていて好きです。
三国志知り尽くしてるよって上級者の人には「アレ国志」知ってれば知ってる程ネタがわかるからおもしろいです。

(小日向) 三国志の中で特に好きなエピソードや、場面などあれば教えてください。

(坪松さん) 赤壁の戦いの大敗後、曹操が「郭嘉が生きていれば…」って嘆くのは「ああもう、そのとおり!“o(>□<)o”」って思います。そのあたりが好きです。

(柄沢さん) ほう統が白馬(的盧)に乗って先に行ったら「落鳳坡」と書いてあり、劉備と間違われて弓に打たれて死んでしまう。そのあたりが好きです。

*ほう統は「臥龍(がりゅう)」と呼ばれた諸葛亮に対して、「鳳雛(ほうすう)」すなわち鳳凰の雛と呼ばれていた。 落鳳坡は鳳凰が落ちるという意味を持つから、鳳雛の呼び名を持つほう統にとっては縁起が悪い。三国志演義では地名を聞いたほう統が落鳳坡という名前を聞いて驚いて引き返そうとしたところ、張任の配下の伏兵に遭って戦死している。

(小日向)お二人とも切ないシーンですね。三国志ってそういう哀しいシーンが印象的ですよね。

(柄沢さん)知り合いからの受け売りなんですけど、三国志の良さは「滅びの美学」なんです。みんな皇帝名乗ってるけど、ちゃんとした皇帝にはなれなくて、クーデター起こされて統一したのは晋なんで…。

(小日向)まさに!!



インタビュー前半はここまでです!
後半は、Tシャツづくりの行程、イラストレーターさんとの出会い、今後の目標などブランドに焦点を当てたものになっています。

お楽しみに〜(^-^)/

赤兎馬さん サイト

(本文中で使用した画像は赤兎馬さんの許可を得て使用しています)
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