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TOPインタビュー>オウカンジルシさん

今回はバレンタインということで、初の女性Tシャツクリエーターにインタビュー!
「ポップ&キュート&楽しいTシャツ!」をテーマにちょっとおバカでかわいげのあるTシャツを世に送り出すオウカンジルシさん。
女の子もかわいく着れるおもしろTシャツを生み出すエビハラさんに、女性ならではの視点でTシャツを語ってもらいましたー(*^▽^*)ノ
エビハラさん×小日向のまったり女子トークをお楽しみください。 それではご覧ください♪

プロフィール
名前 エビハラクミさん
誕生日 10月27日
血液型 AB型
出身 東京都
趣味 ケーキ、お菓子、京都、陶芸,湯治
特技 忘却

経歴

ブランド歴  5、6年

2002年頃 オウカンジルシ ブランド立ち上げ
2002年頃 Tシャツラブサミット、デザフェス等のイベントに参加
2006年 Tシャツマイナーリーグ参加
2007年5月 Tシャツタイフーン開催



* オウカンジルシさん インタビュー *

(小日向)今日はオウカンジルシさんのブランドイメージから、ご自身についてまで色々とお話きかせてもらおうと思ってます!よろしくお願い致します(o*。_。)o
Tシャツブランドさんはウェブデザイナーだったり、デザイン関係の仕事をしていた方が多いみたいですが、エビハラさんは以前デザイン関係に携わっていたご経験はあるんですか?

(エビハラさん)全く経験なかったんです。
Tシャツ屋さんをやっている人のほとんどが何かしらデザインに関わる仕事してたって後から知って、羨ましいなーと思いましたね。私なんかデザインのなんたるかもまるで知らなかったし。


(小日向) でも「こうしなきゃいけない」っていうしばりがないのは、他の人とは違う発想ができる武器なんじゃないでしょうか。

(エビハラさん)そうかもしれませんね。何も知らなかったから逆に自由にできてよかったのかも。

(小日向)趣味も陶芸ということでしたが、つくることが好きなんですか?

(エビハラさん)考えてみると昔から洋服作ったり、リメイクしたり、編み物したり、全然上手くはないけど作るのは好きでしたね。

(小日向)Tシャツ屋さんになる前は、なりたい職業はあったんですか?

(エビハラさん)んー、Tシャツ屋になる前はずっと雑貨屋さんで働いてて、漠然と自分でお店をやりたいなーとは思ってました。その頃ってほんとに雑貨バカで週5日雑貨屋さんで働いて、週2の休みもいろんな雑貨屋さん巡り歩いてましたね(笑)そんな雑貨屋さんで、普通の洋服屋さんにはないようなおもしろかわいいTシャツが売ってるのをいつも見ていて、「いいな〜(*^▽^*)」と思ってました。

(小日向) それはオウカンジルシさんの起源ですよね〜。

(エビハラさん)今、その頃に買ったいわば原点とも言えるTシャツたちを少し持ってきました!

(小日向)わあ!!(*’▽’*)見せてくださいー。

(小日向)これは…!!いいですねーo(*^▽^*)oおもしろかわいい!!

(エビハラさん)ロマンチックな薔薇の中に馬…この微妙なラインがたまんないです。(●Pq>∀<`●)
こっちはパロディーものなんですけど袖にもカレーの模様が入っててこだわりを感じる!
そしてこれはラブリーな子ジカとなぜか空手の男性の組み合わせ…
このシュールさがいいですよね!
こういうのを見て、自分でも何か作りたいって思ったんです。
最初は、売ろうという感じじゃなくて、趣味というか、自分で着るために着たいものをつくってました。


(小日向)周りからの評判はいかがでしたか?

(エビハラさん)「他にないよねーっ」て。(笑)
友達に「せっかくだから売ってみたら?」って言われて、そうしようと思ったんですが、どこでどうやっていいのかさっぱりわからない。お店でいきなり自分のつくったものは置いてもらえないと思ってたし…


(小日向)働いていた雑貨屋さんには頼めなかったんですか?

(エビハラさん)それも考えたんですけど、悔しいというか、そんなツテで置いてもらっても意味ないかなって。
そんな時友達に「ネットで売ったらいいんじゃない?」って言われて。
Tシャツ屋さん始めるまで、ネットなんてほとんど知らず…
最初はweb製作の知識もまるでなくて、つまずいたら一歩も前に進まないし意味がわかんない。
今思ったら我ながら頑張ったなぁと思う。(笑)


(小日向)最初は雑貨屋さんってことでしたが、最終的に今「Tシャツ」をメインに選んでいるのはどうしてですか?

(エビハラさん)もともと、雑貨も好きだし洋服も好き。Tシャツって洋服と雑貨の中間の存在のような気がするんですよ。ふつうの洋服より気軽に買えるし、着るのもそうだけど作るのもお手軽感がある。そして大好きな「おもしろかわいさ」が表現しやすい。私の中で、好きなものどっちにも通じるベストなアイテムだった気がします。 もちろんもともとTシャツは好きでよく着てましたし。

(小日向)デザインなど、Tシャツ作りの行程を教えてください。どんな場所でつくってるんですか?

(エビハラさん)仕事場としてオンボロ一軒家を借りてそこでつくってます。


(小日向)住んでいるところとは別に、ですか!?

(エビハラさん)もう住んでる家の部屋では物理的にTシャツが入りきらなくなって、なんかもう…邪魔って言ったらあれだけど…(笑)畳むスペースもなくて(=_=;)
今は業者さんにも頼んでいるけど、もともと最初は全部自分でつくってたので、機材とか置いてそこで全部やってます。
1年半前くらいに借りたんだけどそこがまたえらいボロさで…。本気で傾いててもちろんビー玉も転がります(笑)


(小日向)デザインはどのように考えてるんですか?

(エビハラさん)考えるっていう程でもないですね。
文字Tは普段の会話の中からひっかかった言葉とかをメモっといたり。例えば「勝負服」「インテリ」なんかは、なにげに使ってるけどよくよく考えてみたらおかしいよな。言葉だけではそんなにでも、形(文字)にするとかわいいかもしれない。といった風に日頃気になる言葉をチェックしています。
あとはそのとき自分が気になっていることや興味のあることからアイデアを出したり。
「チームマイナス6%」はエコにも興味あったし常に興味のあるダイエットにも結びついたので。「ノープロテインノーライフ」はそのときは筋トレにハマってて。
さすがに恥ずかしくて自分ではジムで着れませんでしたが。「あの人あんなTシャツ着てるのに全然マッチョじゃない」って後ろ指さされるから(笑)

(小日向)自分の生活が反映されるんですね。

(エビハラさん)かなりありますね。「Tシャツをつくるぞ!」っていうよりは、普段何気なく生活してるときに思いついて、これでつくっちゃおうかなって。
「ケーキ禁止Tシャツ」は、ケーキ好きだから「食べたい食べたい食べたい、でも!O(≧д≦)O」っていう葛藤からの発想だし。


(小日向)私は、ケーキ禁止Tシャツは、ケーキ食べるときに着て遊んでます。

(エビハラさん)「ケーキ禁止Tシャツ」はTシャツ食べるときでも、本当にダイエットしてるときでも、着る人が好きに解釈してもらえればいいかな〜と思います。「インテリ」も、お調子者が着ても、本当にガリ勉が着てもおもしろいと思うし。
「非売品」も同じで、このTシャツ自体が非売品でも、その人自身が非売品ってことでもいいし、色んなふうに捉えてもらってかまわないし、それがおもしろいですね。


(小日向)うちは他とはここが違う!!というTシャツづくりにおいてのこだわりやモットーを教えてください。

(エビハラさん)ほとんど男女兼用ですが、特に女のコに着てもらいたいっていうのはあります。女目線でつくってる良さを出したい。
文字Tってダサくなりがちなんだけど、うまく可愛げのあるように、言ってみれば女の人ならではのメイクをしてあげるようなイメージで、いろんなアレンジをしていきます。そういうところですかね。

(小日向)こんなにかわいい文字Tってなかなかないですもんね。

(エビハラさん)自分の好きなテイストが無意識的に反映されると思うんですが、乙女チックだったりレトロだったり、明らかにおしゃれとかダサいとかじゃなくて、ちょっと中間的なものが好きなので。
だから「ハイソ」とかこういった雰囲気のTシャツが出来上がるんだと思います。


(小日向)これは「ハイソックス」ではないんですよね?

(エビハラさん)「ハイソサエティ」で上流階級って意味です。(笑)

(小日向)あ、だから紫なんですか! ('▽'*)

(エビハラさん)そう!カラーも言葉のイメージに合わせて選んでます。だから「ハイソ」は赤とかはありえない。

(小日向)お客さんは男性と女性とどちらの方が多いんですか?

(エビハラさん)半々くらいですね。例えば「歌姫」とか「夜の蝶」とか「ケーキ禁止」は明らかに女のコ向けなんだけど、「インテリ」とか「勝負服」とかはどちらでもOKなので、男の人もたくさん買ってくれてます。

(小日向)女性に向けて、こういうTシャツがいいんじゃないかっていうのはありますか?
男性のTシャツクリエーターが気付いてないんじゃないだろうか…というような。

(エビハラさん)デザインももちろん重要だけど、洋服でもあるわけだから、女の子にとっては形も大事ですよね。最近はデザインだけじゃなく、ケーキ禁止をパフスリーブのボディーにしたり、細みのボディーを使ってみたり、女のコ向けのデザインのものは形にもこだわってる。

(小日向)女の子はシルエットも気になりますもんね!
私も「ケーキ禁止Tシャツ」を始めて見た時、おもしろい要素もある上形がかわいいのは、革新的だと思いましたよ!(*゜▽゜)

(エビハラさん)ありがとうございます!
これからも形にもこだわったものをつくっていきたいです。


(小日向)Tシャツデザイナーさんは男の方が多いですが、女の特権!というか女性だから得した、はたまた損したってことはありますか?

(エビハラさん)特別ないかな〜。強いて言えばもの珍しさもあってか、イベントとかに声かけてもらったりが多いのかもしれないな。
あとは荷物を運ぶときに手伝ってもらえたりしてラッキーかも(笑)

(小日向)イベントはたくさん参加されてますよね。

(エビハラさん)ラブサミとデザフェスとWTFと…。
あとTシャツマイナーリーグは一昨年から仲間に入れて頂き、今まで一度も行ったとこない場所でも開催してるので、なかなか新鮮で。Tシャツ屋って基本個人プレーなんで自分でやるだけだったけど、みんなでひとつのものをつくっていくのが楽しいですo(^▽^*)人(*^▽^)o

(小日向)罰ゲームも楽しそうですよね(●゜∇^)
初めて参加されたイベントは何ですか?

(エビハラさん)えーっと、なんだったっけ(~ヘ~;)覚えてないです。デザフェスかラブサミかどっちかだと思う。
あと昨年からレッドバズーカさん悪意1000%さんと一緒にTシャツタイフーンというイベントを始めました。マイナーリーグは2年目で、すでにベースのできてるところに参加したから楽だったんですけど、これはイチから自分たちで作ったのでとっても大変でした。まだまだ模索中です。

(小日向)Tシャツタイフーンは、第2回目もあるんですか?

(エビハラさん)今年もやる予定だけど、まだわかんない…。メンバーがひとり逃亡中なので(笑)

(小日向)そうでしたね。次も楽しみにしてます((o(^∇^)o))
(小日向)Tシャツ屋さんをしていて良かったことや嬉しかったことはありますか?

(エビハラさん)自分が欲しいな、と思ったら販売しないものでも勝手に手軽につくれるし、なにごとも自由にできるところ。

(小日向)自由にできるといっても大変ですよね。でももう5年以上続けられてるんですよね。
今までやめようと思ったことはなかったですか?

(エビハラさん)何から何まで自分でやらなきゃいけないから、「もうやだ!」って思うことはけっこうあるけど、やめようと思ったことはないかな。
やっぱり、お客さんが着てくれたり「おもしろい」「かわいい」って言ってくれるからやっていけますね。


(小日向)個々のTシャツについて、何か裏話とかあれば、ちょこっと教えてもらえませんか?

(エビハラさん)これ言っていいのかなぁ…「夜の蝶」って字が間違ってるんです。(笑)


(小日向)えッ(゜○゜)!!

(エビハラさん)「夜の」はいいんですけど、「蝶」が…草冠がついちゃってるんです。
初期につくったものなんですけど、私、「蝶」ってこの字だと思い込んでて…ハズカシイ〜((“o(>ω<)o”))

(小日向)文字は全てオリジナルで描いてるんですね。

(エビハラさん)そうです。
子供の頃蝶って漢字を覚えるときに、「葉っぱのようにヒラヒラ飛ぶ虫」って教えてもらって、そのイメージで「虫に葉っぱだ」って思い込んでて…。
つくって何ヶ月も気付かなかったです。しかも今まで1回しか言われたことないんですよね。

(小日向)意外とわからないですねー。私も気付かなかった…。

(エビハラさん)なので、これは創作文字ってことで!

(小日向)そ、そうですね(>▽<;; わざとってことにしましょう!
オウカンジルシだけに草「冠」をかぶってるんですね☆

(エビハラさん)オリジナル文字です。( ̄∇ ̄;)v(笑)

(小日向)なるほどーこれもメイクなんですねーヽ(=´▽`=)ノ
(小日向)コラボTシャツについてお伺いしたいのですが、最近ではお笑い芸人のくじらさんとのコラボが人気ですよね。くじらさんとはお知り合いなんですか?

*くじらさん(http://www11.plala.or.jp/yuenchi/

お笑いピン芸人。フジテレビ系列『とんねるずのみなさんのおかげでした』内のコーナー「博士と助手 〜細かすぎて伝わらないモノマネ選手権〜」の常連出場者でのキャッチフレーズが好評。

(エビハラさん)くじらさんとは昔からの友達なんです。昔バイトが一緒で、おもしろいなって思ってて、気が合う仲良しの友達でした。
そのときからお笑いはやっていたけど、まさかこんな風にコラボすることになるなんて、思いもしなかったです。
くじらさんは男の人に人気あるみたいですねー。町歩いていても声かけてくるのは男ばっかりだってぼやいてましたよ(笑)


(小日向)コラボ作品はどのように進めてるんですか?

(エビハラさん)言葉はくじらさんに「押し」な言葉を選んでもらって、それを私がデザインしてます。
くじらさんのお笑いってマニアックじゃないですか。そしてウチも大衆には受け入れられそうもないTシャツを作ってる。なにか相通じるものがあったんでしょうかね。それにくじらさんの決めゼリフはTシャツにするのにちょうどよくて、お笑いとTシャツがうまく絡み合って面白い具合に仕上がりました。


(小日向)マニアックな笑いが、共鳴してるんでしょうか(o^∇^o)
そろそろお時間ですが、目指しているブランドイメージや、具体的なブランドなどありますか?

(エビハラさん)目指しているブランドっていうのは特にないです。モノをつくっているからには独自なものをつくりたいなーと思ってます。
文字Tはみんなが着るようなものじゃないし、こういうの好きって思ってくれたひとが着てくれたらいいなと思います。かわいいんだけどおもしろいんだけどかわいいんだけど…というようなものを突き詰めて行きたいです。


(小日向)今後の目標を教えてください。

(エビハラさん)具体的な目標は特に…。去年始めたTシャツタイフーンなんかも新しい試みだったんですが、おもしろいなって思ったことや、楽しそうだなってことにはどんどんチャレンジしていきたいです。
あとは暖房も効かないボロ屋から早く引っ越したいです(Θ_Θ;)(笑)


(小日向)最後にアピールしたいことなど、最後にTシャツファンにメッセージをお願いします!

(エビハラさん)Tシャツって誰にでも馴染みのあるアイテムで、気軽に楽しんでもらいたいっていうのがあるので、おもしろ系のTシャツに抵抗があった方にもオウカンジルシでデビューしてもらえたら嬉しいですね。

(小日向)ではでは、インタビューを終わらせてもらいます。
ご協力ありがとうございました!

インタビューは以上です。
エビハラさんはTシャツから受ける印象そのままの「おもしろかわいい」方でした。
これからもオウカンジルシさんの独自のスタイルのTシャツを楽しませてもらいましょう♪

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最後に…オウカンジルシさんにとって「Tシャツ」とは!?
色紙に書いてもらいました!

Tシャツは 楽しいオモチャ デス。

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(本文中で使用した画像はオウカンジルシさんの許可を得て使用しています)
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