(小日向)コラボTシャツに関してのエピソードを聞かせてください。
(ミヤギさん)コラボは個人や企業は関係なくて、この人と、この作品と一緒にやったら面白そうだと思ったらお願いしてます。
オンナノコ、fisher girlのTシャツはフラッシュ作家の花蟲さんとのコラボで、花蟲さんのサイトをみつけて、すごい、やられた!Σ(* ̄□ ̄*)と思ってお願いしました。
(小日向)私も拝見しましたが、あんなサイト初めてみました!細かくてキレイで…独特の世界観があって、仕掛けが楽しいですね。
花蟲さんのイラストサイト
(ミヤギさん)サイトを見た30分後にメールしました(笑)そしたら、うちのTシャツ買った事がある人だったんです。
(小日向)それはすごい偶然!(*’Д’)運命的ですねー。
(ミヤギさん)酒造Tシャツのコラボは親ツテで依頼が来たんです。
ラフ画でTシャツの下の方にデザインをしたら、却下されたんですが…
その理由が「ズボンの中に入れたら柄が見えない。これじゃだめだよーって」と言われて。
えー今みんなTシャツは外に出してるじゃん!!ヾ(-▽-;)って。
納得してもらえる案として、In用とout用2つのデザインが出来たんです(笑)
(小日向)そんな裏エピソードが(笑)
ネットランナーとのコラボ「謝罪要求書」これもまたすごいTシャツですが、これはどういった形で依頼したのですか?
(ミヤギさん)うちのサイトの画像が雑誌に勝手に使われてたんだけど、それをTシャツで謝罪要求しようって思いついて。
自分の中でこういうプロジェクトにしたら面白いって盛り上がって、他の人に話してみたら「そりゃ無理だ」なんて言われて、なんでみんなこんな面白いチャンスに気付かないんだろう?って。 どんな形にせよ、相手がこちらを認識し向いているのはチャンスだなと思ったんですよ。
(小日向)そのやりとりというのは、メールで送ったんですか??
(ミヤギさん)編集長になんとかコンタクトを取る事に成功して、反応が悪くはなくて、その後メールで企画書を送った後、会社に乗り込みました。
「企画として、こういう事をしたいんですがいかがでしょうか?」って。
(小日向)喧嘩ごしなのに、コラボしてて、実は仲がいいんじゃない?っていうパラドックスが逆におもしろいですよね。
発想も商品価値ですよね。ではTシャツをつくる過程を教えて頂けますか?
(ミヤギさん)アイデアを思いついたら携帯で自分のパソコンにメモをメールします。
Tシャツの概念をいったん捨てて何か面白いことを考えて、でもそのままだと着れなくなっちゃうから、もう1度「やっぱりTシャツだよ」って、脈絡を引き戻す。
誰かの手だったりネクタイが例です。ファッションとは関係ないところでつくっといて、ファッションに近づけます。
(小日向)小説Tシャツ大好きなんですけど、あれもそういう方法だからこそできたTシャツですね。前はデザイン的だけど、裏は短編小説で…
(ミヤギさん)趣味で書いている小説を、表に出したいけどブログで公開するのも王道でつまんないから、自主出版しようと。Tシャツで(笑)
普通に自主出版しても500円でも売れないけど、Tシャツにしたら3千円で売れるなと。
それが人気だったら続編をつくって、何点か揃ったらそのお金で本を出版とか。
そういったTシャツを超えたジャンルをつくりたいんです。
(小日向)Tシャツを超えたTシャツですか〜!((o(・∇・*)o))
(ミヤギさん)そうですね。面白そうでしょ。
*このとき、短編小説を見せてもらいました。
小説Tシャツはこちらです↓
小説解説
Read me Project Vol.01
「竿竹屋」
さおだけ屋って商売なりたつの?本当は別の目的なんじゃないの?もしかして、スパイだったら?まさか?・・・そんな・・・
そう、実は彼はスパイの竿竹屋だった。そんなスパイの一日を描く。
ハードボイルドタッチな新感覚エンターテインメント小説。
(小日向)どんな風に物語をつくっていくのですか?
(ミヤギさん)気分がノっていると、ストーリーが、勝手に頭に浮かぶんです。
ある程度舞台設定して登場人物を配置したら勝手に話を進めてくれる、ストーリーは自分でも「どうなるんだろう?」って思ってる。
シナリオがちょっと違うなって思ったら頭の中で巻き戻して、リテイク。
オチだけ考えて転がして行く場合もあるし。
(小日向)作家だ…!!
(小日向)ice-mixさんのこだわりや、モットーなど教えて頂けますか?
(ミヤギさん)ice-mixの由来なんですが
I Create Entertainment MIX!!
の略、それと
Like Water Changes To Ice
We Form Dreams Into Reality
We Form Imagination Into Shape.
iceは氷という意味で
水が氷に変わるように
想像を形に 夢を現実に
というサブミーニングがあります。
(小日向) お〜〜〜!!w(*゚o゚*)w そんな深い意味が…!
(ミヤギさん)水のように形が無く手に取れない物を、
手でつかまえることのできる形にしましょうってことです。
(小日向)3DCGもありえないことを映像のなかで現実な形にしますしねー。共通点がありますね。
(ミヤギさん)僕は極端な話Tシャツじゃなくても、アイデアを形にできればいいのかも。
CGを勉強してたけど正直CGじゃなくても、自分が企画した映像の監督だけやって、製作は全くタッチしなくてもいいし、書いたものを誰かにちゃんと脚本にしてもらって、映像化されてもいい。
映画でもTシャツでも、イメージが起こせれば…要は頭の中を表現できれば満足です。
自分がおもしろいと思うものをつくる。手段はなんでも、気にいったものでいいんです。
今のところTシャツが一番やりやすく面白いですね。
(小日向)天職ですねー。企画をするというところでは、今度はプランナーですね。
ice-mixさんのサイトもガチャTフォトコンテストや、moon支店などおもしろい企画が盛りだくさんですし。
(小日向)Tシャツブランドは長く続かせるのが難しいと聞きますが、ブランド立ち上げから3年となるice-mixさん、ブランド長続きの秘訣を教えてもらえますか。
(ミヤギさん)続けていくために、繋げるための種をまきます。次に繋がる企画を考えていくのが大切じゃないかと。
あとは、クリエーターはとりあえず見てもらわなきゃ始まらない。
見てもらって初めて勝負の土俵に上がれる。
クリエーターとしてもプライドを外して、客寄せパンダでもかまわないから見てもらう。
その結果、お客さんの評価が好きでも嫌いでもかまわない。
まずは土俵に上がる事が必要かな。
(小日向)会社化しているブランドが少ない中、ice-mixさんは独立されていて、Tシャツ屋さんのプロですよね。
お話していて宮城さんはプロ意識の強い方だと思いましたが、Tシャツブランドにおけるプロフェッショナルってどういうものだと思いますか??
(ミヤギさん)インディーズTシャツでは、立ち上げたばかりの素人だからって言い分がある場合があるけど、下手すりゃアパレルより高いものを売ることもある。アパレルもインディーズもお客にとっては関係ないですし。
販売している以上、プロと同じ土台に乗っているからには、クオリティを高めたりweb上の接客だったり、ある程度の基準を満たすという意識を持って、勉強してなるべくプロに近づけようと努力しています。
(小日向)では、好きなブランドさんはありますか?
(ミヤギさん)Tシャツブランドではないんですが、目標は雑貨屋のビレッジヴァンガードです。
(小日向)ビレヴァン!私大好きですよー。遊べる本屋!o(〃^▽^〃)o
(ミヤギさん)ブランドとしての最終的な目標は、ビレヴァンみたいなお店の、商品全部が自分のブランドの商品。
あれはセレクトショップだけど、全部が自分のブランドグッズで、Tシャツ以外も面白い物や雑貨などがバラエティー豊かに揃っているブランドになりたいんですね。
Tシャツじゃなくても、グッズ等を持ち歩いてもらえると嬉しいです。
(小日向)会社としての目標はなんですか?
最終目標は仕事を3つに分けて、1つはデザイナーとして受ける仕事で、自分だけで仕事するよりも時には外部からの仕事の方が刺激を受ける事もありますしね。
2つ目は自分で企画する仕事。
受けるデザインの仕事はクライアントに頼まれた物だけど、それとは別に自分のブランドは自分が企画して、自分で好きなようにつくるから楽しい。
3つ目はビジネスに関係なくみんなで集まってのプロジェクト。
プロが集まって悪ふざけするっていうのが目標のひとつなんです。
塊魂というゲームがあるんですが、音楽が松崎しげるとか、すごい人達を使っているんです。
演歌歌手がラップで歌ってたり、ネタが入っていて凄くおもしろくて。
素人がふざけてやっていてもつまんないけど、プロが真剣に遊んでやると凄くおもしろいなと思って。そんな事をやりたい。プロの馬鹿げた提案をしたいです。
(小日向)それではインタビュー終らせて頂きます。
アピールやメッセージなど、最後にこちらをご覧の方にひとことお願いします。
(ミヤギさん)タツノココラボ第2弾が発売されるので見てください。
これからも応援よろしくお願いします。
(小日向)ご協力ありがとうございました。